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友達になれなかった話 Ⅱ

こんにちは♪ 増野です。
こちらは暑い日が続いています。
皆様がお住まいのところはいかがでしょうか。
 
夏バテされないよう、気をつけてくださいね。
ここ北九州は夏祭りシーズン真っ只中となりました。
各地で熱い祭典が繰り広げられています。
新しい夏の思い出がまたひとつできることでしょう。

さて、前回に続いて生き物との触れ合いを再度。。。

月日はめぐり、ヒヨコの前で動かなかった妹も結婚し、 子供ができました。
私にとっては甥っ子となるその子は「ひー君」と言います。
ひー君は幼い頃、夏休みは我が家に泊まりに来ていました。
私とひー君の夏のお約束行事は、近くの動物園に夜行くことでした。
夜の動物園と言っても、動物たちはもうそれぞれの部屋に入っていて 見ることができません。
乗り物に乗ったり、さながらお祭りのように並んだ夜店での遊びを するだけなのですが、
それでも園内を走り回りながら次はどこに行こうかと 選ぶのはとても楽しかったのです。

ある年、金魚すくいならぬ金魚釣りが出ていました。
小さなバケツが竿の先に着いていて、上手にすくえば 金魚がもらえるというものでした。
ひー君も挑戦して、3匹の金魚をゲットしました。
店の人が、袋に入れてくれようとした時、私は
 「もしかしたらすぐ死んじゃうかもしれないから  このままここで泳がせてあげようよ」と
 ひー君に言いました。
でも、ひー君は 「持って帰る」と聞きません。
「餌をあげるだけでなく、お水もかえてあげたりできる?」と聞くと
「できる」と言い切りました。
『できないだろうなぁ・・・』と思いつつ、じゃあと持って帰ることにしました。

そして半年ぐらい経ったころ、妹の家に行くと 鯉型の金魚が1匹、優雅に泳いでいます。
そう、あの金魚の中の1匹は死なずに元気にしていたのです。
そして4センチぐらいだったのに、なんと7、8センチになっていました。
「大きくなったね~」と言うと妹は
「そう、すごく元気で私が近寄るとうれしそうに上がってくるよ。  ね、金ちゃん!」
 おおっ、名前がついている!
 ひー君はというと水を換えるなんてとんでもない、すっかり忘れているかの ようでした。
(当たり前ですが・・・)

金ちゃんはそれからも生き続け、寂しいかもと加えた金魚たちが
死んでしまっても元気に泳いでいました。
体長は12センチぐらいになりました。
その頃、妹の家に新しい家族が加わりました。
マル柴のルークです。

 あ、マル柴というのは、マルチーズと柴犬のミックスということです。

ルークは姿かたちはマルチーズなのですが、声は柴犬。 やんちゃな男の子でした。
そのルークが来てから、金ちゃんは落ち着かなくなりました。
ルークは家中を駆け回りながら、金魚鉢まで突進してきて、 いきなり中を覗くのです。
手を入れたりはしませんが、金ちゃんにとっては脅威だったに ちがいありません。
 ぬぅっと白い顔が突然目の前に現れるたびにパニックになって バシャバシャ跳ね回ります。
それを繰り返しているうちにどんどん弱ってしまって、 とうとう亡くなってしまいました。
死因はストレスです。。。

金ちゃんとマル柴ルークは友達にはなれませんでした。

最後にひー君登場。
マンションのベランダの植木鉢に埋められた金ちゃんの墓標は彼が書きました。
 「金ちゃんのおはか な~む~」

金ちゃん、ほのぼのとした時間をありがとう。




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